喜怒哀楽を積んだ先。

この景色は子供の頃から変わっていないのか。

物心ついた時から、萩の母の実家へ遊びに来るたび見てきた庭。敷石の上に置いてある石のカエルの置物もそのまま。小さな石橋を渡ると向こうには築山があり、そこを通った左側の奥に東屋があり、その左に行くと茶室へと通じる小さな通り門があった。私より1つ下の従姉妹とその妹と、池にかかる橋を渡ってかくれんぼや鬼ごっこをした気がする。遥か昔の記憶。

 

1人は17年前、その妹は4年前にもう逝ってしまいました。彼女たち4人姉妹の下の姉が時々、好きで植木の剪定をやっているそうで、木々が成長したからなのか、昔よりこんもりとした景色になっているようなのは気のせいでしょうか。

今日、この小さな石橋を渡ったら子供の頃の世界が見えるかなと思いましたが、蛇が出るかもと聞いてはとても行きたい気分にはなりません。

大きくなるにつれ・・・というか、歳をとるにつれ、怖いものや嫌なものから遠ざかりたくなるのもごく自然なことかなと思います。

怖さを知らない子供の頃と、心地いいことだけと暮らしたい現在との間の何十年に、人はさまざまな喜怒哀楽の経験をするもんだなと。

とすると、今はご褒美の人生かも。

 

| 旅は道連れ。 | 21:25 | comments(0) | - |

まるで銀杏祭り。

母の実家の玄関横には直径1m以上のイチョウの木があります。母の誕生記念樹ですので樹齢105年。

そのイチョウの木には毎年銀杏が大量に採れるので、これまで萩から毎年のように送ってもらっていました。

その銀杏は屋根にコトンと音を立てて落ち、転がって土の上に落ちていきます。おびただしい数で、一面、銀杏でぎっしりです。

いつももらうばかりなので、来た時ぐらいはと、銀杏拾いの形ばかりのお手伝い。銀杏特有の匂いが立ち込める中、私は申し訳程度ですが7歳上の従姉妹と籠に集めました。

毎日、大きなコンテナ籠一杯採れるそうですが、拾うよりこれからが大変な作業です。果肉を洗い落として中の硬い殻を取り出して乾かすわけで、私はその作業はこれまでやったこともなく食べるだけでした、多分これからも。感謝していただかなければ。

 

| 旅は道連れ。 | 21:19 | comments(0) | - |

アメンボ追った少女時代。

小学生の夏休みはいつも萩市の母の実家に遊びに行っていました。鹿児島本線で博多から、関門海峡は門司から下関まで船に乗り換え、また山陰線に乗るという旅程。やがて関門海峡にトンネルができて船に乗り換える必要はなくなりましたが。

煙の出る蒸気機関車がいくつものトンネルに入る直前に汽笛を鳴らせば、開けていた窓を急いで閉めるというのを繰り返していました。少しでも閉めるのが遅れようものなら、大きな黒いススが目に入ってゴロゴロ。涙と一緒にススが出ていくという具合でした。

蒸気機関車での当時の旅は、旅先に着くとまずは鼻の穴を掃除したものです。チリ紙と言っていた今で言うティッシュペーパーを鼻の穴に突っ込んでみるとススで真っ黒になりました。

母の実家は萩焼の窯元で、田舎のことですから小高い山あり谷あり、その自然は無限のようで、福岡市内の社宅住まいの子供にとってはワンダーランドです。

陶芸工房の横に小さな小川が流れていました。沢の水は1.5mほどの高さから流れてきて小さな緩い滝が流れ落ちます。当然、ここでは水遊び。ミズスマシ、アメンボも一緒になって泳ぎます。水の上を歩くアメンボを捕まえようとしますが子供の手には負えません。その横では、祖母がスイカや黄色いマクワウリを冷やしていた夏の情景です。

今日見たその小川の水量はわずかですが、それでも水が流れていることにホッとしました。当然のことながらミズスマシもアメンボも、遠い昔のこと。

 

| 旅は道連れ。 | 18:57 | comments(0) | - |

赤い花の秋満開。

亡くなった両親のふるさと萩では彼岸花が満開で、今は従姉妹が住む実家の裏庭にも辺り一面群生しています。

山のほうなので、イノシシがウリ坊連れで、夜な夜な畑と言わず庭までも土を掘り返し、野菜畑もなにもかもグチャグチャに荒らされてしまい、植木鉢などはひっくり返されています。

おまけに畑だけにとどまらず、庭の苔の下の虫などを食べるらしくて苔は無残にイノシシから掘り返されてしまいました。何の手立てもなくてイノシシからされるがまま。そんな状態の庭に、彼岸花だけは無事で、木々の緑に赤い花が浮かんでいるように咲いています。

車窓から遠くに。黄金色の稲穂を取り囲む畦道に。そして家の中から。赤い彼岸花が咲くふるさとの秋満開の風景が広がっていました。

 

| 旅は道連れ。 | 17:23 | comments(0) | - |

曇りの摩周湖。

温根湯温泉に泊まった朝、温泉にもう一度入りましたが、大きな川沿いのなかなかいい温泉でした。アルジ推薦の温泉でしたがツレアイはあまり期待してなくて、それがなかなかの泉質。

ミネラルが豊富な薬石湯や、無色透明やわらかな源泉100%湯は「美人の湯」。そして全国でも珍しいカバノアナタケ湯は、このホテルだけのお湯とか。北海道の白樺2万本中1本からしか取れない希少なキノコのエキスを、毎日スタッフが手もみして茶褐色に色づけているそうで、免疫力を高めるB-Dグルカンなどの成分が多く含まれているとのことです。侮れないぞ、温根湯温泉。

さて北海道最後の日は摩周湖。温根湯温泉からただひたすら走ります。途中、雨もパラパラと降り摩周湖は曇っていました。天気のせいだけでなく他のどこか湖とどこか違う幻想的で美しい湖だなと感じます。

お昼は女満別空港前のラーメン屋さんで北海道ラーメンの食べおさめ。

 

さてさて、これ言うとアルジが怒るだろうなあ。でも旅の想い出として記しておきましょう。

アルジがネット注文して最後の決定ボタンを押してなかったことで、初日はレンタカーの予約が入ってなかった、第1日目と2日目のホテルの予約が入ってなかったという「予約したつもり3本立て」のハプニングがありました。

しかしこういうことは追求しないほうが平和です。ただ、これから年々こんなことが増えていくんではないかと・・・おたがいに。

それでも素敵なガーデンをいろいろ見られたし、事故もなくなんとか無事に帰って来られたので感謝です。

と、思っていたら最後にオチが待っていました。

帰宅して私が玄関を上がった途端、フローリングでスッテンコロリン滑って左膝、右の腿、腰を床に打ちつけました。原因は旅行へ出かける朝、アルジが床の上で、潤滑油のようなものを靴にスプレーして、つまりフローリングに油がついた状態になっていたことです。

これもアルジが原因。幸い、骨折することもなく、しばらくしたら痛みも取れ、めでたしめでたし。

おあとがよろしいようで。

 

| 旅は道連れ。 | 22:44 | comments(0) | - |

そして、風のガーデン。

ああ、なんて素敵なガーデンなんでしょう! 「風のガーデン」。朝8時の開園と共に期待のガーデンへ行きました。

倉本聡さんのあのドラマが蘇ってきてワクワクします。花の色合いが素晴らしく、自然に見えますが、実は計算された庭づくりをしているのがわかります。手入れも行き届いて、このガーデンを監修している上野砂由紀さんの感性が結集したガーデンでした。

またそこには「風のガーデン」のストーリーと音楽があり、そして原作者、制作スタッフの思い入れがあるので、それらを共有できたのも新鮮でした。

 

 

そのあと、富良野から上野さんの原点である旭川の上野ファームへも車を走らせました。ダイナミックな素晴らしい北海道ガーデンで、今がいちばん花があふれている時のようです。

そしてこれまたずっと以前から楽しみにしていた旭山動物園へ。夏の昼過ぎということで、アムールトラなどやシロクマはグッタリ昼寝をしていたり、ペンギンは繁殖期ということで水の中の泳ぎは見られませんでしたが、カバの水中遊泳は見られたし、ヨシとしましょう。

全国の動物園の先駆けとなった旭山動物園の動物の生態を最大限に活かす展示、きめ細やかな工夫が見てとれます。

 

 

先日、テレビの天気予報の中継でもあったラベンダー畑のファーム富田、そして美瑛のパッチワークの丘など北海道ならではの景色も堪能できました。

私たちも高齢者の部類に入り、ツアーでなくいつまでこうやって2人で車で走られるかわかりませんが、道中、おたがい相手にカチンと来たりムッとしながらも、今は交替でドライブできる時間をありがたく思います。

今日の宿の温根湯温泉へ向かう途中、予定通り大雪高原旭ヶ丘の「大雪  森のガーデン」へ寄ることができました。

風のガーデン、旭山動物園では中国語や韓国語があふれていましたが、さすがここまでは・・・。この大規模なガーデンで、静かな時間が流れます。ここも上野砂由紀さんが1週間に1回顔を出しているそうです。

 

 

 

 

 

 

| 旅は道連れ。 | 21:29 | comments(0) | - |

人気の紫竹ガーデン。

今日は長いドライブでした。さすが北海道、でっかいぞー。

知床から帯広を目指したのは、紫竹ガーデンに行きたかったから。知る人ぞ知る紫竹ガーデンのオーナー・紫竹昭葉さんのガーデンです。

平成元年に1万8千坪の牧草地を購入し、今や北海道を代表するガーデンの1つとなっています。

現在91歳の紫竹さんは、 明るく元気で、帽子好き。毎日おしゃれな帽子をかぶってガーデン内のショップに座っていらっしゃいます。

この時期は色とりどり、様々な花が咲いていました。1つ1つの花は素敵ですが、全体で見ると色が散乱した感じが私としては残念かな、と。でも人それぞれ好みがあるので、このガーデンも人気スポットです。これだけの規模の庭づくりはさぞ大変な労力だったはずです。

富良野へ着いたのは夕方になったので、新富良野プリンスホテルの「風のガーデン」は明日のお楽しみ。

 

 

| 旅は道連れ。 | 19:39 | comments(0) | - |

船で行く知床世界自然遺産。

昨日から4泊5日で北海道へ来ています。

羽田から女満別空港へ着き、レンタカーでアルジが昔お世話になった方のお墓参りと、お宅を訪問。

それにしても寒い! 気温は15度程度。うっかり厚手の物を持ってきていなかったので、とても寒い思いをしました。

どこかにユニクロはないか聞くと、ユニクロは網走まで行かないとないそうで、他に衣類のお店は・・・。

「シマムラ」がありました。そこでアルジは少し厚手の長袖を買いましたが、安い! ツレアイも何か厚手の物をと、探しましたが、皆無。仕方がないので重ね着に重ね着をしてやり過ごしました。

そして今日は知床世界自然遺産へ。知床五湖のあるところまで、綺麗に整備された木道をウォーキングしたあとは、道がなくて車では行けない知床半島までクルージングで回りました。

2、30年前、横浜の姉夫婦が母と私を北海道へ招待ツアーに連れて行ってくれた時、知床を船で巡る予定も入っていたのですが、運悪く台風で中止になったので、今日はようやく念願が叶いました。

船上から秘境「知床」の絶景がみられるだけでなく、所要時間3時間、ヒグマ目撃率97%の「知床岬クルーズ」です。

いました、きました。遠く動く小さな黒いもの、それはヒグマでした。ヒグマから比較的近いところにはエゾシカの群れもいて、ちょっと不思議。熊は一心不乱に地面をクンクンしているように見えました。

テレビでよく見る海岸の番屋も見えました。1階の船尾なので潮飛沫を浴びながら寒いクルージングでしたが、本当にダイナミックな景色に感動しました。

 

 

| 旅は道連れ。 | 21:15 | comments(0) | - |

2500kmのドライブ旅行。

ストックホルムを発つ朝がやってきました。ホテルでの朝食ダイニングルームに置いてある鉢植の花がとても綺麗です。お昼のフライトなので周辺をブラブラとお散歩。

  

10日間、レンタカーでの北欧ドライブ旅行でしたが、アルジは海外旅行に慣れているし英語が話せるのでとても頼りになり、ツレアイはついて行くのみ。ハイテンションでいろんな人に話しかけるアルジは楽しそうでした。
ツレアイはと言えば、旅行の10日前位にヘアカットで、どう贔屓目で見ても、最悪のヘアスタイルにされていたので、鏡を見るたびに我ながらガックリしてテンション上がらないまま。おまけにアルジから「帰ったら、そのヘアスタイル、何とかしたほうがいいよ」と言われるし。
旅行先の鏡は、背が高い北欧人基準か、ホテルの洗面所などの高い所に取り付けられていたので、あまりまじまじと自分のヘアスタイルを見なくてすみましたが。

シャワーブースが狭いのも不思議です。身体が大きな欧米人にとって、さぞ窮屈でしょうに。早く日本の湯ぶねに浸かりたいとアルジは言っています。


これよりストックホルムのブルーム空港から、ヘルシンキで乗り継いで東京への帰途につきます。
今回のドライブは総距離約2500km。フィンランドとスウェーデンの森と湖を満喫しましたが、ずっと走っていると、規模は違いますが富士見や蓼科、原村、北杜市を走っている気分に度々なりました。わざわざ遠くまで旅行するのですから、富士見と同じ風景では
ねー。まあ、ツレアイとしたら森と湖もいいけれど、それは3、4日も見れば充分で、あとは街のショップをゆっくり見て回ったり、その国、町ならではのものに触れたかっのは言うまでもありません。工芸品や美術館、由緒ある施設などを見たかったのですが、入場できたのはノーベル博物館だけというのは、もったいない。おそらく北欧へ、もう旅行することはないだけにちょっと残念。

それでも、いつものようにケンカしながらも2人とも事故などのトラブルもなく、無事にドライブできて感謝です。アルジの好奇心のおかげで地元の人達と、行く先々で触れ合えたのは幸せなことでした。

スウェーデン  ストックホルム上空の美しい街並み




 
| 旅は道連れ。 | 19:22 | comments(0) | - |

無事にたどり着いて、ホッ。

オーモルからほぼ東のストックホルムへ、またまた400km近くのドライブ。レンタカーでの移動は今日が最後です。途中休憩で立ち寄った湖の景色はなんと綺麗なこと。でもこういう景色もいいですが、ツレアイとしたらもっとショッピングや文化的施設見学もしたいところです。
残された時間はわずかですが、ノーベル賞授賞式が行われるストックホルム市庁舎へ行かなくては。メダルのチョコレートを買わなくては。というわけで、今夜のホテルにチェックインしたあと空港へレンタカーを戻して、市庁舎へバスで移動しましたが、その車内、運転手さんが車内アナウンスのマイクをしたまま体全体でリズムをとりながら、ラジオから流れるミュージックに合わせて歌うのが車内に響きます。日本では考えられない就業態度ですが、なんとも楽しそうに仕事してて、ま、いいじゃないですか。こちらまで鼻歌していました。
さて、残念ながら授賞式会場見学は、時間に間に合わず入場できませんでしたが、それでも唯一、ノーベル博物館だけは入ることができました。
受賞者たちがサインをすることで有名な喫茶コーナーの椅子の座席裏をアルジがひっくり返して見ましたが、誰のサインかわからなかったのは当然のこと。ツレアイはノーベルメダルが飾られたアイスクリームを注文して、何はともあれドライブが無事に終わったことに安堵しました。


    

歌う、乗り合いバスの運転手さん


ノーベル授賞式会場の市庁舎
      

ノーベル アイスクリーム


 
| 旅は道連れ。 | 05:07 | comments(0) | - |

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